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ドローンのバッテリーを現場で急速充電。2kWhポータブル電源「DJI Power Auro 2000 Elite」の使い方とメリット、選び方

屋外でドローンを飛ばしていて、「バッテリーがもう少しあれば撮りきれたのに」と感じたことはありませんか。空撮や点検の現場では、フライトバッテリーだけでなく、送信機、スマートフォン、ノートパソコンなど、電気を使う機材がたくさんあります。近くにコンセントがない場所では、電源をどう確保するかが作業時間を左右します。

そこで今回は、DJIが2026年10月28日に発売したポータブル電源「DJI Power Auro 2000 Elite」を取り上げます。ドローンのバッテリーを現場で充電できるポートを備えた大容量モデルです。メーカーの公式情報をもとに、使い方やメリット、選ぶときに見ておきたいスペックを初心者向けに整理します。

DJI Power Auro 2000 Eliteとは

DJI Power Auro 2000 Eliteは、容量約2kWhのポータブル電源です。DJIによると、同社の2kWhクラスでは最もコンパクトなモデルで、従来の「DJI Power 2000」と比べて体積は24%小さく、重さは14%軽くなっています(DJI JAPAN プレスリリース)。主な仕様は次のとおりです(DJI公式 仕様ページ)。

  • 電力量:2016Wh(標準)
  • 電池の種類:LFP電池(リン酸鉄リチウムイオン電池)
  • AC出力:最大2000W(日本向けはコンセント4口)
  • USB-C:2ポート(各最大65W)+巻き取り式USB-Cケーブル1本(最大140W、PD 3.1対応機器が必要)
  • USB-A:2ポート(各最大12W)
  • SDCポート:2ポート(各最大600W)
  • 重さ:約19kg/サイズ:456×225×245mm
  • 使用できる温度:-10℃〜45℃
  • 価格:147,400円(税込)、2026年10月28日発売(DJI JAPAN プレスリリース)

本体への充電は、家庭のコンセント(最大1440W、0→80%を85分)、内蔵カーチャージャーを車のバッテリーに直接つなぐ充電(満充電まで最短4時間)、ソーラーパネル(2つのSDCポート合計で最大1200W、満充電まで約2.7時間)などに対応しています。車載充電とソーラー充電の機能を本体に内蔵しているため、別の充電器を持ち歩かなくて済むのが特徴です(DJI JAPAN プレスリリース)。

DJI Power Auro 2000 Elite

ドローンの現場でどう使うのか

  • フライトバッテリーの充電:別売の専用ケーブル「DJI Power 急速充電ケーブル(ドローン用)」をSDCポートにつなぐと、対応するDJIドローンのバッテリーを最大240Wで充電できます。DJIの発表では、Air 3シリーズのバッテリーは10%から95%まで30分、Matrice 4シリーズは35分です(DJI JAPAN プレスリリース)。
  • ノートパソコンでのデータ確認:撮影した映像をその場で確認・バックアップするとき、巻き取り式のUSB-Cケーブル(最大140W)でパソコンに給電できます。
  • 送信機・スマートフォン・タブレットの充電:USB-CやUSB-Aのポートで、細かい機材をまとめて充電できます。
  • 長時間の撮影や作業の拠点づくり:車で現場に入り、車内やテントの横に置いて「充電ステーション」として使う形が基本になります。

導入のメリット

1. 現場で飛ばせる回数を増やせる

バッテリーを何本も用意しなくても、休憩の間に充電して再び飛ばすことができます。予備バッテリーを買い足す費用を抑えることにもつながります。

2. 充電の手段が多い

コンセント、車、ソーラーの3つの方法で本体を充電でき、DJIによると「ソーラー+車」や「コンセント+ソーラー/車」を組み合わせた同時充電にも対応しています。数日にわたる撮影や、電源のない場所での作業でも計画を立てやすくなります。

3. 長く使える電池と安全設計

公式の仕様では、4000サイクル使った後も80%以上の容量を保つとされています。また、13個の温度センサーを備えたバッテリー管理システムや、難燃性の外装を採用していると発表されています(DJI JAPAN プレスリリース)。

4. 現場以外でも使える

停電時のバックアップ電源やキャンプにも使えます。業務用に導入しても、普段の事務所や自宅で活躍の場があるのはうれしい点です。

選ぶときに見ておきたいスペックの目安

容量(Wh)

まず、自分のドローンのバッテリーに書かれている「Wh」を確認します。「1本のWh×1日に充電したい本数」に、パソコンや送信機の分を足した量が目安です。充電のときには変換ロスもあるため、計算した量より余裕のある容量を選ぶと安心です。

出力(W)とポートの種類

同時に使う機材の消費電力の合計が、電源の最大出力を超えないかを確認しましょう。ドローンの急速充電には、SDCポートと専用ケーブルが必要です。専用ケーブルは別売で、対応する機種も決まっているため、購入前に自分の機体が対応しているかをメーカーの情報で確かめてください。

重さと持ち運び

約19kgあるため、車での移動が前提になります。現場で長い距離を手で運ぶ場合は、台車を用意するなどの工夫が必要です。

使用できる温度

使用できる温度は-10℃〜45℃です。真夏の車内に置きっぱなしにしない、冬の早朝は温度を確認するなど、季節に合わせた管理を心がけましょう。

遠征での電源とデータの準備については、過去の記事「遠征空撮の電源とデータ保管、どうする?」もあわせてご覧ください。

※ドローンを安全に飛ばすための知識や操縦技術は、IDAの講習でご案内しています。

出典

IDAで、業務につながるドローンの知識と技術を

国際ドローン協会(IDA)では、IDA無人航空機教習所(国土交通省 登録講習機関)をはじめ、農業や点検など仕事での活用を見すえた講習を行っています。

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