重さ約28g、1本で約10分半飛べる。小型FPV機「Meteor75 Pro II」の使い方とメリット、そろえたい機材
機体に載せたカメラの映像をゴーグルで見ながら、まるで自分が乗っているような視点で飛ばすFPV(First Person View)ドローン。迫力のある映像が撮れる一方で、「最初の1台は何を選べばいいのか」「どこで練習すればいいのか」と迷う方も多いジャンルです。
そんな入門〜練習用として定番になっているのが、プロペラを丸いガードで囲んだ手のひらサイズの小型FPV機、通称「Whoop(フープ)」です。FPV機材メーカーのBETAFPVは、この分野の人気モデルを改良した「Meteor75 Pro II」のアナログ映像版を展開しており、2026年9月9日には公式サポートセンターでユーザーマニュアルが公開されました(BETAFPV サポートセンター)。メーカー公式の情報をもとに、特徴と使い方、そろえる機材を整理します。
目次
Meteor75 Pro IIとは? 重さ約28gの1セル小型FPV機
Meteor75 Pro IIは、1セル(1S)のリチウムポリマーバッテリーで飛ぶ、ホイールベース80mmのブラシレスモーター搭載Whoopです。公式サイトに掲載されている主な仕様は次のとおりです(BETAFPV公式 製品ページ)。
- 重量:27.98g(前モデル比で2g軽量化)
- 飛行時間:10分30秒(580mAhバッテリー)/11分30秒(680mAhバッテリー)
- モーター:Freestyle 1102(2026年版)。効率が15%向上
- 推力重量比:6.33:1(580mAhバッテリー使用時)
- フライトコントローラー:Matrix 1S 5IN1 II(ESCとExpressLRS 2.4GHz受信機を一体化)
- カメラ:16:9のAir Camera、視野角173°、ガラスレンズ
- 映像送信機:5.8GHz、出力25〜400mW切り替え
- 価格:機体単体99.99米ドル(公式ストア表示、2026年11月1日確認)
同じページの比較表では、前モデル(Meteor75 Pro)の飛行時間は6分30秒、推力重量比は4.47:1とされています。軽くなったうえで、1回の飛行時間が大きく伸びたことが最大の改良点です。

どんな使い方をするのか
メーカーは、初心者から経験者まで、屋内・屋外の両方で使え、日々の練習や小規模な空撮に向くと案内しています。具体的には次のような使い方が考えられます。
- 屋内でのFPV練習:体育館や広い室内で、ゲートやコーンをくぐる操縦練習
- 小さな空間での撮影:大きな機体では入れない場所を、16:9の広角映像で撮る
- 組み立て・整備の学習:同価格の「Developer Kit」は、ファームウェア書き込み済みの組み立てキット。メーカーは組み立て・訓練・教育向けとしています
導入のメリット
1本のバッテリーで長く練習できる
FPVの上達には、とにかく飛ばす時間が必要です。1本あたり10分を超える飛行時間は、バッテリー交換の回数を減らし、練習の密度を高めてくれます。
ぶつかっても壊れにくい設計
練習中の衝突は避けられません。プロペラガード付きのフレームに加え、フライトコントローラーは3点で固定する衝撃対策が施されています。
広い視野で周囲を把握しやすい
16:9・視野角173°のカメラは、メーカーによると4:3より水平方向に33%広く映ります。周囲の状況をつかみやすく、映像の迫力も増します。
導入に必要な機材とスペックの目安
機体単体で買う場合は、ExpressLRS 2.4GHz対応の送信機と、5.8GHzアナログ映像を受信できるゴーグルが別に必要です。一式をそろえたい方向けには「Meteor75 Pro II FPV Kit」(208.99米ドル)があり、次のものが含まれます(BETAFPV公式 FPVキットページ)。
- VR03ゴーグル:4.3インチ・800×480の液晶、microSDカードへの録画対応、重さ300g
- LiteRadio 2 SE送信機:1000mAhバッテリー内蔵で最大8時間使用可能
- LAVA II 1S 580mAhバッテリー2本と、BT2.0用の充電器
- 予備プロペラ、予備フレーム、持ち運び用バッグ
LiteRadio 2 SEはパソコンにつないで、VelociDroneやLiftoffなどのFPVシミュレーターでも使えます。いきなり実機を飛ばすより、まずシミュレーターで操作に慣れておくと、機体を壊さずに上達できます。練習量を増やしたい場合は、バッテリーを数本追加し、複数本を同時に充電できる充電器も用意しておくと便利です。
なお、総務省によると、日本で無線機器を使うには、国内の技術基準に適合した機器であることが前提です。また、5GHz帯のアマチュア無線を使うFPVでは、アマチュア無線技士の資格と無線局の開設手続きが必要で、仕事(業務)には使えません(総務省 電波利用ポータル)。購入前に、国内での使用条件を必ず確認しましょう。
※ドローンを安全に飛ばすための知識や操縦技術は、IDAの講習でご案内しています。
出典
- BETAFPV「Meteor75 Pro II Brushless Whoop Quadcopter」製品ページ
- BETAFPV「Meteor75 Pro II FPV Kit」製品ページ
- BETAFPV サポートセンター「Meteor75 Pro II (Analog Version) User Manual」(2026年9月9日)
- 総務省 電波利用ポータル「ドローン等に用いられる無線設備について」
IDAで、業務につながるドローンの知識と技術を
国際ドローン協会(IDA)では、IDA無人航空機教習所(国土交通省 登録講習機関)をはじめ、農業や点検など仕事での活用を見すえた講習を行っています。
IDAメールマガジンにご登録いただくと、電子書籍「ドローン大百科」をプレゼントしています。
この記事へのコメントはありません。