1. HOME
  2. ブログ
  3. ドローン基礎知識
  4. 【IDA】※動画付 映像&写真の”価値”はどこにあるのか?【南米空撮レポート】

BLOG

ブログ

ドローン基礎知識

【IDA】※動画付 映像&写真の”価値”はどこにあるのか?【南米空撮レポート】

野生のアルパカとビクーニャを空撮しました

こんばんは
国際ドローン協会
理事の伊藤 聡です。

写真や映像の撮影を
生業にしている人がいます。

誰もがスマホやタブレットを持ち
手軽に、キレイな写真を撮れる時代に
写真や映像の価値はどこにあるのでしょうか?

仕事でも趣味でも、どこに価値があるのか
が分かれば、より良い撮影ができるようになります。

そして、恒例の南米空撮レポート
今回は貴重映像を2本ご紹介します。

世界一有名な写真

ピューリッツァー賞という
アメリカで最も権威ある賞があります。

カメラマンにとって
受賞は、とても名誉あることです。

ピューリッツァー賞を受賞した
写真の中に、世界で最も有名な写真の1つである
『ハゲワシと少女』があります。

ハゲワシと少女
※画像が表示されない方はこちらから
http://www.photomarket.org/img/1994.jpg

とてもショッキングな一枚で
全世界的に様々な議論や論争を
巻き起こしました。

受賞するぐらいですから
紛れもなく『価値のある』写真です。

この写真の一体どこに
価値があるのかと言うと、私は

『見る人の心を強く動かした』

点にあると思っています。

見る人の心を動かす
2タイプの写真・映像

ドローンがテレビで多用されるのも
心を動かす強いインパクトの映像を
撮れるからです。

心を動かす写真や映像には
2タイプあります。

1つ目は、見た目のインパクトが
強い写真・映像

例えば、先の『ハゲワシと少女』は
その典型例です。

他にも、何でもない日常の1枚でも
構図や被写体次第で、インパクトのある
撮影が可能です。

2つ目が、背景知識や情報から来る
心の動き、です。

『ハゲワシと少女』はこちらも
強烈でした。

・少女がハゲワシに襲われた
・カメラマンは助けなかった
・倫理と職務の間で

色々な論争が飛び交い
誰もが心を動かされました。

『ハゲワシと少女』は極端な例
かもしれませんが、ドローンも同じです。

見た目のインパクトと背景情報

この2つが揃った時に
もっとも価値の高い写真・映像になります。

南米の写真は
価値が高いのか?

例えば、昨日公開した
ウユニ塩湖の写真

ウユニ塩湖
※画像が表示されない方はこちらから
http://ida-drone.com/maga/uyuni8.JPG

砂漠を走破してきた、車の写真

走破
※画像が表示されない方はこちらから
http://ida-drone.com/maga/atakama1.JPG

これらも何気なく、見えるかもしれませんが
背景情報を知れば知るほど、とんでもない1枚です。

ドローンを持って国境を超える時は
ご紹介した通り、税関で止められることもあります。

自分の責任ではないことで、800kmも
迂回して移動しないといけない時もあります。

南米は地球の裏側にあって、行くだけで大変ですし
着いてからも、寒暖差が1日で30℃もある場所を
車中泊しながら何日も移動します。

空気が薄く、高山病にもなりますから
吐いたりめまいにも襲われます。

車が壊れる度に、何度も自分で修理しながら
移動しています。

周りには何もありませんから
遭難=死、です。

その状況をくぐり抜けて
たどり着いた先の1枚です。

こういった情報を知ると
価値を感じますよね。

感動すら覚えます。

背景情報を圧縮した
撮影をしよう

究極は、1枚の写真や映像に
どこまで意味や背景情報を圧縮して
届けられるか、だと思います。

そして、背景情報も含めて
受け取って正しく理解できる人に
届けばいいと思います。

何か写真や映像を見る時は
ぜひ、その背景情報を意識して
見てみてください。

背景情報とは

・撮るまでの苦労
・ストーリー
・込められたメッセージ

などです。

そうすると、撮影のレベルも
受け取れる情報を増えて
また違う撮影ができますね。

ということで、南米で
撮影した動画を2本お届けします。

1本目はアルゼンチンでの空撮。

アルゼンチン側からアンデス山脈を超える
峠道を撮りました。

曲がりくねった道路のことを
”ワインディング・ロード”と言います。

標高は4,800mと
とても標高が高く空気の薄い場所です。


https://youtu.be/dL4c5Mzuq9c
※動画はこちらから

2本目は野生のアルパカとビクーニャの
群れの空撮です。

野生のアルパカやビクーニャを
空撮した映像はとても貴重です。

野生のビクーニャを撮影するために
4,000mの高地で数日探し、撮影に成功しました。


https://youtu.be/ycsWSs2Du10
※動画はこちらから

ぜひ”背景情報”を意識しながら
見て頂ければ嬉しいです。

それでは、最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

一般社団法人国際ドローン協会
理事 伊藤 聡

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事