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【IDA】ドローンのプロに下積み期間は必要か?

寿司職人の修行とドローンパイロット

こんばんは
国際ドローン協会
理事の伊藤 聡です。

ドローンパイロットには
プロとして2つの側面があります。

1.パイロット
2.カメラマン

の2つです。

空飛ぶカメラを操縦するプロ
=ドローンパイロット

ですから状況に応じて
カメラマンやパイロットとしての技能を
求められます。

仕事にしたい、あるいは趣味でも
ハイアマチュアとして上手くなりたい方は
両方のスキルを身につける事になります。

そして、パイロット・カメラマン
そのどちらにも共通している事の1つが

『必ず現場でプロに付いて学ぶ期間がある』

ということです。

下積み期間や丁稚奉公という呼び方が
近いでしょう。

独立する前にアシスタントとして
現場に入る、ということですね。

今日はドローンパイロットにとって
現場で学ぶことの意味をお伝えします。

現場でプロについて
学ぶ意味と理由

映像業界やパイロットの世界だけでなく
色々な業界で、独立前に現場で学ぶ期間があります。

特に職人系の現場で多いですが
タクシー、バス、料理人などもそうですね。

ドローンパイロットは
技術系職人ですから現場で学ぶべきですし
学ぶことはとても大事です。

プロとして仕事を始める前に
付く期間があってもいいと思っています。

それでは、なぜ現場でプロについて
学ぶのかと言うと

1.現場でしか学べないことがある
2.知ってもらうことが仕事の受注に繋がる
3.マインドセットを身につける

が大きな理由です。

理由1
現場でしか学べないことがある

本当にたくさんありますが、例えば

「飛ばすまでの準備は早くしましょう」
と口頭で聞いて学んでも

・現場でどれぐらい重要なのか
・どれくらいの時間で準備すべきか
・何を家で用意すれば準備が早くなるか

などは体感しないと分かりません。

現場で見て、体感するから
分かることがたくさんあります。

ドローン業界は全体的に
このことを軽視しすぎです。

・屋内でしか練習したことがない
・現場に行ったこともない
・風が強い中でまっすぐ飛ばせない

のにプロを名乗って仕事を受けるなんて
あり得ません。

黎明期だからこその緩さですが
今のうちから現場でしっかり学んでいると
長期的に活躍できるプロになれます。

ドローンスクールの飛行訓練では
わざと榎本がプレッシャーをかけながら
飛ばす時がありますが、それも現場体験の1つです。

クライアントは基本的に無茶な要望を
プレッシャーと一緒に伝えてきますので笑

理由2
知ってもらうことが
仕事の受注に繋がる

これはそのままです。

カメラマンなどフリーランス系の
仕事の場合、クライアントや代理店に
まず知ってもらうことがスタートです。

どれだけネットが発達していても
人の繋がりに勝るものはありません。

現場に出入りしていると
それだけで仕事をもらえるチャンスに
繋がります。

腕がある+クライアントとの繋がり
=プロとして食っていける

です。

もし、人の繋がりに頼らずに
仕事を獲得するとなると、営業か
マーケティングのスキルが必要になります。

1からそれらを身につける方が
とても大変です。

誰かに付くことはプロとして仕事を始める
ショートカットにもなるということですね。

理由3
マインドセットを身につける

聞きなれない言葉かもしれませんが

考え方や心構えのことを
『マインドセット』と言います。

会社員として働く時に大切なことと
フリーランスで独立して働く時に大切なことは
全然違います。

求められることの働く時のルールも違うので
当然、考え方や心構えも変わります。

しかしそれは言葉で

・すべては自分の責任
・計画50%発見50%

などと聞いても、理解はできても
腹落ちはしません。

例えば、現場でプロが予期せぬトラブルに
襲われた時にどう対応しているのかを見て
初めて心から理解できます。

また近くにいることで
トラブルに襲われた時にどのような
気持ちが湧いてきたり、考えたのかも聞くことができます。

これらのマインドセットが何かあったり
迷った時に立ち戻る場所になります。

過度な奉公は不要
しかし、現場に着いて行くのは必要

ホリエモンが寿司職人について
言及して物議を醸したことがありました。

修行期間が長すぎるし、最初の10年間
掃除と接客だけなんて無駄だ

という趣旨の発言でした。

私もそれには賛成ですが
だからと言って職人の世界で、プロについて
現場で学ばずに仕事ができるのかと言うと
それはまた別の話です。

技術が必要な職人の世界である
ドローンパイロットだからこそ
プロについて現場を体感することは非常に大切です。

古くからある伝統は
メリットを残しつつ今に最適化して
取り入れていきたいですね。

もし、プロになりたいのであれば
ぜひ現場にアシスタントとして
入る機会に飛び込んでみてください。

それでは、最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

一般社団法人国際ドローン協会
理事 伊藤 聡

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