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実績紹介

物流配送

物流ドローンを活用した個人宅への日用品の配送実証実験を行いました

2025年2月14日に国際ドローン協会は千葉県東庄町と共同で、買い物困難者を物流ドローンで支援する取り組みの実証実験を実施しました。

本実証実験では、町内の株式会社千葉薬品が運営するドラッグストア「ヤックス東庄店」から個人宅へ、物流ドローンを活用して日用品を配送しました。従来、自動車で20分を要するルートを、物流ドローンを用いることでわずか9分30秒で配送することに成功。配送品は約25kgの生活必需品や食品であり、卵も割れることなく安全に運搬されました。

実証実験の概要

  • 飛行時間:9分30秒
  • 飛行距離:約7km
  • 運搬重量:約25kg(梱包後)
  • 輸送品目
    • 生活用品:トイレットペーパー1個、ティッシュ5箱
    • 飲料:500mlペットボトルの水1ケース(24本)

食品:お米2kg、パスタ2袋、野菜(キャベツ1玉、玉ねぎ3個、ジャガイモ5個)、牛乳1L、卵6個、シーチキン缶詰5缶

物流ドローンがもたらす社会的意義

日本各地では、高齢化や交通手段の不足により買い物が困難な住民が増加しています。特に地方都市では、車がなければ日常生活が成り立たない地域も多く存在します。本取り組みは、物流ドローンを活用することで、店舗から直接個人宅へ配送する新たな物流インフラの可能性を示しました。

遠隔監視技術の導入

今回の実証実験では、興和オプトロニクス株式会社(愛知県名古屋市中区錦3丁目6番29号 サウスハウス10階 代表取締役 福嶋 昌之)の協力のもと、ドローンの離発着場所を光学カメラによる遠隔監視するテストも実施しました。同社が設計・製造する高性能光学カメラを使用し、物流ドローンの運用を遠隔監視することで、省力化と安全性の向上を目指しました。今後は、ドローンの飛行経路全体をカメラで監視し、遠隔操作による運用の実現を検討しています。これにより、物流ドローンの利便性と安全性を両立させる運用が可能となります。

今後の展望

本実証実験を通じ、物流ドローンが個人宅への直接配送に適用可能であることが確認されました。東庄町は公共交通機関が少なく、住居からスーパーまでの交通手段を確保しにくい環境にあります。そのため、買い物困難者の支援は重要なミッションとなっています。

今後は、さらに多くの民間企業と連携し、東庄町での個人宅配送サービスの本格展開を目指します。本取り組みは、地方都市における物流課題の解決に寄与し、住民の利便性向上に貢献するものです。

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